第10回宇部商工会議所会頭杯囲碁大会成績報告

 会頭杯囲碁大会は、コロナ禍後の昨年、5年ぶり、新天町ハミングロードとしては7年ぶりに再開しました。今年は、昨年に引き続き新川市まつり前日に節目の第10回の大会を同所で杉下秀幸会頭をお迎えして開催することができました。新天町開催は、囲碁の普及・発展、愛棋家の親睦と棋力の向上に加え、囲碁のPRと新天町の「まち」のにぎわい創出の一助となることを目的に開催しました。当日は、祭でにぎわう中津瀬神社境内近くで、行きかう人たちに囲碁を知っていただき、アーケード内の食堂や「にぎわい創出拠点施設」のボスティビルドを活用することができ、当初の目的にそった成果がありました。これも大会を支援していただいた新天町名店街や視聴覚機材の貸与をしていただいた市立図書館などの関係各位のご支援の賜物であると感謝しています。 

 今回は昨年の会頭杯と同じ48名の参加者となりました。最高齢は92歳(昼馬逸郎さん)、最年少は高千帆中学1年生の12歳(藤井春貴くん)でした。宇部市内だけでなく、県外の横浜市、大阪府摂津市、広島県大竹市、市外の防府市、下関市、長門市、美祢市、山口市、山陽小野田市から参加をいただきました。ただし、女性の参加がなく、ジュニアの参加が少ないなど多くの課題があります。支部ではジュニアへの普及活動を強化していますが、今大会もPDCA評価を行い、課題解決の努力をして魅力的な大会にしていきたいと考えています。

 宇部の愛棋家は多くの大会に日常的に参加されています。しかし、県内で支部主催の優勝杯争奪大会を開催しているのは宇部市以外では下関市の大会1回しかありません。宇部日報には紙面に棋譜の掲載を続けていただいており、宇部市の囲碁文化は県内囲碁界をリードしています。

 高齢化とレジャーの多様化で囲碁界全体は厳しい状況に直面し、宇部支部大会の参加者も漸減しています。宇部支部では、伝統があり、優れた特性と効用のある囲碁文化の普及・発展のため今後も尽力して参りますので、引き続き絶大なるご支援を賜りますようお願い申し上げます。